草津温泉の湯畑とは、温泉の源泉を地表や木製の樋に掛け流して湯温を下げる施設であると同時に温泉の成分である湯の花の採取する施設のことである。硫黄分を多く含む草津温泉は、地中から湧き出した時は無色透明ですが、空気に触れると白濁して湯の花が沈殿する。「湯畑」の語源は樋に沈殿する「湯の花」が採れる畑であり、草津温泉においては湯滝と並んで最大の観光スポットとなっている。ちなみに湯滝から湯が流れ落ちる音が映画「千と千尋の神隠し」に使われている。
湯畑の周囲には「草津に歩みし百人の碑」があり、草津を訪れた偉人・著名人がいかに多かったかを改めて知ることが出来る。江戸時代になって5代将軍綱吉が湯畑から湯を汲み上げて江戸城まで運ばせたことからも、いかに熱烈な信奉者が多かったかが想像出来る。源泉として湯畑の湯を使う外湯は下記の6ヶ所だが、湯畑からお湯を供給されている旅館は意外にも数少ない。かつては湯滝の下にある日新舘が湯畑から直接引き湯していたが、現在最もフレッシュな湯畑の湯を楽しむことが出来るのは湯滝に一番近い大東館である。
湯畑の湯を源泉として使用している外湯リスト
[喜美の湯]
[長寿の湯]
[千代の湯]
[白嶺の湯]
[関の湯]
[瑠璃の湯]