バスターミナルから湯畑へ向かう途中の下り坂の左手にある外湯なのだが、来草や帰草の時以外は外湯だと気付かないで通りすぎる観光客が多い。
草津滞在中でも草月というまんじゅう屋へ行く時くらいしかこのあたりを通ることはほとんどない為、意外と見落としがちな外湯と言えよう。
普段は旅行者の人通りも少ないが、湯畑に近いというロケーションの為か、意外と地元住民の利用率は高そうな気がする。
外湯では珍しく管理している新田区の方々の名前が脱衣所に掲載されている。
翁の湯に似た雰囲気の大きな浴槽だが、洗い場が極端に小さいのが特徴。
浴槽の手前の一辺が大きな∨字型になっており、これが視覚的に浴槽を大きくみせる効果を発揮している。
冬晴れの青空を見ようと窓を開けたら、屋根から大きなつららが何本も下がっているのに何とも言えぬ風情を感じた。
取材年月日 2001年2月11日
薄暗い早朝に久しぶりに瑠璃の湯を訪れてみた。
日中の湯浴みもいいのだが、何軒か外湯をはしごするには早朝がいい。
以前は両側に建物が並んでいたので目立たない存在だったが、隣の建物やが取り壊され駐車場にり、道路標識も撤去された為、目立つ存在となり見落とすことも少なくなったかもしれない。
女湯には電気が点いてるが、男湯は誰も入っていない様である。
しかし何故ここは瑠璃と言う名前になったのだろうか?
瑠璃とはLapis Lazuri(ラピス・ラズリ)とも呼ばれる深蒼色の宝石。
湯畑に湧き出している源泉は青みがかった緑色をしているので、その色を連想してつけられたのかもしれない。
女性の名前にも使われることから外湯の中でも千代、千歳、喜美と並んで女性的なイメージがある。
宿を出る時は雪がやんでいたので傘も持たず、浴衣と半纏で気軽に出掛けたのだが、瑠璃の湯を出る時には雪混じりの強い風に見舞われた。
取材年月日 2007年12月24日