温泉街からはずれた高台の住宅街にある外湯。観光客用ではなく地元に根ざしている。酒屋の隣にあり、完全に町の一部と化しており、気がつかないで通り過ぎてしまうくらいだ。広めの脱衣所にはござが敷かれている。浴室は窓が大きくとってあり昼間は外湯の中でもかなり明るい感じである。浴室の床にはすのこが敷いてある為、冬場は特に木の温かみを感じる。コンクリートの浴槽はいい感じに古びた感じになってきている。最近洗面器と椅子が新しいものに代わっており、いつ来ても全体的に雰囲気がいいのでお気に入りの外湯である。何故だかここでは地元のご老人に話し掛けられることが多い。地元の人の利用率が高いので、観光客が入ることは滅多にないという証なのであろう。
取材年月日 2000年11月18日
外観は今までの殺風景なものから観光客を意識したのか木造に変更された。今までの施設の外装のみを変更しただけで、内部の脱衣所・トイレ・浴室などの間取りには変更がないようだ。脱衣所の棚こそ新装となっていたが、浴室は浴槽の色が塗り替えられてスノコが取り払われただけだった。今回も地元の人に話しかけられて、和やかな雰囲気で湯浴みをすることが出来た。貸切状態となったので息子をモデルにしていろいろなポーズで写真を撮影した。温泉街から坂道を少し登っただけで、日常に根ざした外湯に出会うことが出来る貴重なお湯だ。
取材年月日 2007年12月22日
観光協会の公式見解では、白旗の湯、地蔵の湯、千代の湯だけが一般に公開されている共同浴場だが、実際は今まで通り誰でも入れるはずと思っていたが、ここでそれが覆された。午前中の早い時間に長寿の湯に入ったのだが、午後になって息子を連れて行くと施錠されていて入れなかった。地元住民専用時間があるのか、誰もいなくなる時は施錠するしきたりになっているのかは不明であるが残念なことである。施錠するのなら時間を決めて欲しいと思うのだが、危うく十八湯のコンプリートが出来なくなるところだった。外観的には表にあった電信柱が撤去されて、向かって右側の女湯側に消火栓が設置され、警察官立寄所の看板が掲げられた。
取材年月日 20013年8月10日