国鉄宮原線 未成線跡
肥後小国駅の南方の小国高校の北側から西側にかけて未成線の跡らしい遺構が見つかった。
未成線の遺構は国道212号線を東西に貫くように走っている。
明らかに鉄道の単線分のサイズの道はコンクリート橋で川を渡り、まっすぐに西に向かっており、その先の山を貫くトンネルが見えたので、車を止めて観察する。
道の駅ゆうステーションからさらに南方向に伸びる小国高校に沿って西側にカーブしている道が未成線であることは、幾多の廃線跡を検証している先達のサイトで確認出来る。
宮原線は、肥後小国駅からさらに熊本電鉄の前身である菊地軌道の終点菊池までの延伸計画があった。
トンネルの手前に用水路の通った築堤が未成線の上をオーバーハングしている部分が一番鉄道の遺構であることを感じさせられる場所だと思った。
改めて未成線の遺構をGoogleストリートビューで探してみると、小国高校の北側の道が整備されて遊歩道になっていた。
国道212号線の西側部分は以前と全く変わっていないように見受けられた。
道の駅に車を停めて終着駅の気分を味わった後に未成線の遺構を散策するというのがおすすめです。
取材年月日2001年3月13日