2005年12月2日に東京メトロが表参道駅にEchikaエチカ表参道という商業施設を駅の構内に作った。それ以前に表参道駅構内にあったのはVie de Franceのみで、駅ナカにあるカフェとして貴重な存在だった。通勤時に表参道で乗り換えていたので存在は知っていたのだが、なかなか立ち寄る機会がなかったがようやく訪れることが出来た。エチカ表参道になってからは残念ながら仕事が多忙の為訪れる暇がないのだが、暇を見つけて生まれ変わった表参道駅を視察がてら行ってみようと思う。表参道は銀座線と半蔵門線の乗り継ぎがB1Fの同一ホームで出来る便利な構造になっているのだが、B3Fの千代田線との乗り継ぎがB2Fのコンコースを通らなければならない構造になっており、非常に混雑する。今回のEchikaエチカ表参道開業に伴いVie de Franceは改札の外側になってしまったのが惜しまれるが、通勤途中に気軽に立ち寄れるカフェとして貴重な存在であることは変わりない。
Vie de Franceは店員のコスチュームの可愛らしさで有名なのだが、豆乳黒ごまバナナジュースが駅の構内で飲めるというのはありがたい。一時期駅構内工事の関係で改札の中と外に入口があるという珍しい構造になっていた。訪れた時は仮設の改札が移動した後は店が改札内になってしまった為、改札に係員がいる場合には申し出れば中に入れるという貼り紙がしてあった。朝食を兼ねて訪れたのでここはひとまずゆっくりと通勤風景を眺めようと通路側のテーブルに座る。目の前を通り過ぎる人込みの中でとりわけ目を引いたのは女性のファッションセンスだった。流石ファッションの街である表参道だけあってアパレル業界に勤める人が多いせいであろう。正面から歩いてくる人々が左に曲がっていくのだが、ばっちり視線が合ってしまうこともしばしば。ヒューマンウォッチングをしているとあっという間に時間が経ってしまった。やはり落ち着いて楽しむには壁際の席にすべきだったようで、窓側に誰も座っていない理由に気がついたのは店を出る頃だった(笑)
取材年月日 2005.06.21
外苑前に行く用事が出来たのでようやくEchikaエチカ表参道に新装なったVie de Franceを取材することが出来た。残念ながら改札の外側になってしまい、店舗スペースもかなり手狭になってしまったがカフェということを考えたらかえって改札の外にあった方が利用者には便利だろう。私の様に表参道を通る定期券を所持している人にとって、帰りがけにデザートをテイクアウトするという新しい需要も生まれるというものだ。以前の店舗に比べ、より人通りの多い改札の目の前の角地という好立地になった為、利用者はかなり増えたような感じを受ける。効率的な座席配置がなされており、狭い割に着席スペースは想像以上に多い。当サイトで関東地方の駅ナカのカフェとして最高の評価をしている神戸屋キッチン青葉台店と店舗の規模は比べ物にならないが、平日の営業時間が7時30分からという点はかなりの企業努力と言えるだろう。
目を引くのが天井のトリコロールカラーのうちの一色であるオレンジっぽいポップな赤色の照明である。そしてVie de Franceの文字をばらばらにして壁面に散りばめられている。この当りの感覚はルイ・ヴィトンを意識したような感じだろう。気を付けて観察しているとレジの下側にはお洒落なロゴマークがあるのだが、目立たない場所にあるので外から見える場所にあったらなあと残念に思った。パン屋にカフェを併設しているのでもちろん出来立てのパンに出会うことが出来るのも嬉しい。旧店舗の壁際に掲げてあったポップな抽象画は新店舗に引き継がれられると期待していたのだが、スペースの関係上引き継がれなかったようだ。
取材年月日 2006.01.15