2003年12月1日に開始する東京カフェメシクルージングプロジェクトの記念すべき一歩は、どうしてもこの店にしたかった。なぜなら、名前がすごいのである。CAFE LIFE CAFEと表記して、通称カフェ・ライフと読むそうだ。カフェ好きならこの言葉にたまらない魅力を感じるだろう。店の名前は時として人の心を惑わせる。前置きはこれくらいにして、店の紹介をしよう。南北線の麻布十番駅の1番出口を上がり、すぐに右折して、コンビニのポプラを右手に見ながら100m直進すると交差点の左手にCAFE LIFE CAFEがある。外見や1階はたいしたことはないのだが、2階へ上がると白熱灯の間接照明やキャンドルの優しい光に包まれた癒しの空間が広がっている。うーむこれはどこかで見たことがあるぞと思っていると京都を代表するカフェのひとつであるCafe Dojiで自らが寝室兼居間と称した雰囲気に似ている。店のコンセプトである落ち着ける生活空間が見事に具現化されている。麻布十番とは言えいわゆるメインストリートではなく、外れた所にあるので混み合う心配はまずないだろう。
そしてこの店のもうひとつの売りはメニューの多様性だ。ドリンクは、ハニーカフェラテ、マサラチャイ、スムージーなどが目を引いた。カレー、丼物、パスタなどのフードメニューも充実しているが、18時からのスペシャルメニューとして黒板にサイドオーダーメニューが書かれてあったのが印象的だった。ちなみにこの日のメニューは以下のとおり。
エビ蒸しギョーザ(3P)700円、鴨ローストサラダジンジャードレッシング950円、マグロと季節のフルーツタルタルコチジャンソース950円、ポルチーニ茸とマッシュポテトの温サラダ1,000円、帆立とレッドオニオンマリネパーニャカウダソース850円、蒸し鶏野菜の湯葉ロール油淋ソース850円、海老とモッツァレラチーズのトルティーヤロール900円、タンドリーチキンフリット胡瓜ワサビマヨネーズ800円、海老とブロッコリーのアメリケーヌソーススパゲティーニ1,200円
残念ながらこの黒板に気が付いたのは、本日のカレー950円とストロベリーピーチオレンジスムージー800円を注文した後だった。スムージーとサイドオーダーメニューがほとんど同じ値段だったので悔やまれる。カレーは豆がふんだんに使われておりさらっとした感じでパクチーなどの香草も入っており、タイカレーの一種ではないだろうか。スムージーは値が張るだけにボリュームがあり、果実の甘味だけを生かして砂糖は恐らく入っていない所がポイントが高い。カフェでこれだけ充実したフードメニューに出会ったのは、京都にあるSinamo以来のことである。丼物とサイドオーダーを組み合わせてしっかり夕食を食べに来たいと本気で思った。Sinamo同様ここは雰囲気的に夜が良く、従ってカフェというよりもレストラン感覚で夕食を食べに来るのが最適のカフェではないだろうか。