門司港駅
明治24(1891)年4月1日開業。開業時の駅名は門司駅。関門連絡船桟橋とは地下道で結ばれ、九州の玄関駅として繁栄を極める。
昭和17(1942)年4月1日関門トンネル開業に伴い駅名を門司港駅に改称。旧大里駅が門司駅を名乗り、鹿児島本線の支線扱いになる。
九州最古の木造駅舎として門司港レトロの中心的存在となっている。現在でも鹿児島本線の普通列車の多くは門司港発着である。
改札口が自動化されたのは惜しいが、大理石とタイル張りの洗面所、青銅製の手水鉢など、当時をしのばせるものが数多く残る。
大正時代を再現した切符売り場、待合室、2階には貴賓室が保存され、タイムスリップした気分にさせられる。
昭和63年に国の重要文化財に指定され、イタリアのテルミニ駅をモデルにしたと言われる荘厳な左右対称の階段のないこの駅は、
構内には九州の鉄道起点を表す0哩標が残り、列車の行き交う様を見ていると鉄道全盛期の殷賑に思いを馳せることが出来る。
取材年月日2001年3月17日