桜とトンネルと通勤列車
16時に時差勤務で会社を後にして、夕方に人と待ち合わせをするのでそれまでの時間を利用して丸の内線四ツ谷駅にて撮り鉄してみた。
丸の内線四ツ谷駅はホームからJRと桜がお手軽に撮影できる。
丸の内線自体よりも中央線や総武線の車両と桜を絡めて撮影するのがおすすめ。
古色蒼然としたレンガ積みのトンネルと散り行く桜と精悍なフォルムの通勤車両は、タイムスリップしたような面白さがある。
駅名票の後ろに咲き誇る桜の木が、強い風が吹く度に桜吹雪となっていい感じを醸しだしていた。
撮り鉄に目覚めたのは今年からだが、桜の花って社会人になってから仕事の都合で満開のものを満足に見たことがほとんどない。
桜の花というのは、日本人にとってはかなげに散り行くところに「もののあはれ」を感じさせてくれる最高の対象物だ。
桜と鉄道というのがもしかしたら自分の中でライフワークになるのではないかという予感がしている。
丸の内線四ツ谷駅からよく見える旧国鉄時代の使われなくなった階段が気になり調べてみました。
ナカムラ/風呂屋の煙突さんによると、
「昭和4年に建設された新御所トンネルの上は赤坂離宮への正門前にあたり、旧国鉄四ツ谷駅の改札口が有ったようです。丸ノ内線の四ツ谷駅のホーム新設に伴い、国鉄のホームは見附橋方向に移設されましたが、おそらくその時に改札口は廃止されたのでしょう。」
新御所トンネル脇の階段は、旧四谷駅から赤坂離宮へ至る最短ルートだったんですね!
レンガ積みのトンネルがアクセントになっていて、トンネルの手前の桜を主題にして線路際に咲く青い諸葛菜が花を添える4枚目が特に気に入って、プリントアウトして玄関先に飾ってみた。
取材年月日 2011年4月14日