諸葛菜と通勤列車
お堀端の桜と言えば市ヶ谷付近が有名なのだが、降り立った四ツ谷駅では早くも桜が散り始めており時期的に遅いだろうと諦めていた。
東京中華学校の裏手の遊歩道を歩き始めると、桜の他にも椿、シャガ、ヤマブキなども咲いており一面花畑のような感がある。
その中で特に目についたのが紫色の花だった。
調べてみると諸葛菜というものらしい。
何やら諸葛孔明じみているなあと思ったら、実際に諸葛孔明が戦の時に野菜不足に陥った際に、土地の者が茎が太く葉が大きく根が大根のような野生の菜っ葉を食べているのを見て陣営の周りに植えさせたそうだ。
生で食べられ、煮て食べてもよい。残ったら干して塩漬けにすれば保存出来、簡単に育てることが出来るということで人工的に育てる野菜となって広まったことで諸葛菜と呼ばれるようになった。
斜面に生える諸葛菜と中央線快速や総武線の通勤列車を撮影していたらいろいろなアングルを試したくなって、あっという間に日が暮れて来た。
取材年月日 2011年4月14日