トロッコファミリー号
毎年春から秋にかけて飯田線の豊橋〜中部天竜を走っている機関車+客車2両+トロッコ車両2両編成の列車。牽引している機関車はED18とEF58の2種類がある。前者は1924(大正13)年にイギリスE・E社から17両輸入された古豪中の古豪。飯田線で長い間活躍していたが、昭和51年に全車廃車となる。
唯一生き残ったED182号機は、国鉄浜松工場で入れ換え用として使われた後、1991(平成3)年から佐久間レールパークで動態保存されていたが、JR東海では、輸入機関車の姿を今に残す貴重な車両として、本線運転に復帰させることを決定。1992(平成4)年に徹底した修理と必要な保安機器を搭載し、復活を遂げた。後者は、かつてブルートレインを牽引したこともある機関車で、ブルーの客車とトロッコとカラーリングが同じなので、個人的にはこちらの方が気に入っているだが、ED18もブルーに塗り替えてはどうだろうと思ってしまった。
快速列車である為青春18きっぷでの利用も可能だが、全席指定なのであらかじめ指定券を購入する必要がある。客車とトロッコ列車が2両ずつあるのは、指定券1枚でどちらでも座れるシステムになっているから。客車はほとんど手が加えられていないが、天気の良い日にはトロッコ車両に乗客は移ってしまいガラガラになってしまうそうだ。
取材年月日 2003年7月19日