熊本電鉄5000系
東急電鉄で運用されていた5000系電車(初代)を、1985年より譲り受けました。
正面は大きな2枚窓を採用した湘南スタイル、下ぶくれの愛嬌ある顔つき、緑一色のカラーリングから、「青ガエル」の愛称で親しまれてきました。
モノコックを採用した超軽量ボディとアメリカからの技術導入による最新の電気機器を備え、当時の電車とは一線を画した高性能電車でしたが、東急電鉄引退後は、その多くが地方私鉄に譲渡され活躍を続けました。
しかし、その超軽量ボディがゆえにその強度が保てないことから、屋根上に冷房装置を搭載できないことや、部品の調達ができなくなってきたことなどから廃車が進み、日本で最後まで走り続けたのは当社の2両のみとなりましたが、東京メトロ銀座線から01形の導入が決定したことから、5102A号車が2015年3月8日、5101A号車が2016年2月14日に、全国のファンに温かく見守られるなか、惜しまれながら引退しました。
なお、5101A号車は北熊本車庫において動態保存され、今後はイベント等の際に皆様の前に登場する予定です。
[記事引用 熊本電鉄公式HP]
取材年月日 2003年3月13日