箱根登山鉄道
小田原〜強羅間15.0kmを結ぶ、アプト式以外の鉄道では日本一の急勾配の登山鉄道。最急勾配は80パーミル(1,000mの間に80mの高低差)で大平台付近の連続するスイッチバックは有名。スイスのベルニナ鉄道と姉妹関係にあり、新型車両にはスイスにちなんだレリーフが飾られている。箱根湯本〜小田原間は箱根登山鉄道の標準軌と小田急の狭軌との併用区間でレールが3本ある。2006年のダイヤ改正で小田原〜箱根湯本間が全列車小田急の乗入運行となったため、三線軌条は廃止されたが、入生田車庫付近では、車庫入場用に三線軌条が残っている。ハイシーズンには箱根湯本駅で積み残しが多いので、小田急線急行は先頭車両に乗車した方が良い。
箱根登山鉄道での紫陽花の撮影は本当に久しぶりだ。鉄道写真を専門に撮ることにはあまり興味がなかったのだが、かなり昔に大平台で撮影した紫陽花と電車で観点が変わった。子供が生まれて自由な時間が取れなくなってきた中、昔からネット上でつながりのあったてんっぱっぱ氏と親交を重ねるうちに、箱根登山鉄道での紫陽花の撮影が実現した。知り合いの写真家さんから朝早く出かけることを助言されていたので、ロマンスカーはこね1号より箱根湯本に着くことを前提にして最初の撮影地である宮ノ下へ向かった。
駅で紫陽花を撮るのは、塔ノ沢駅でも出来るがアングル的には宮ノ下は定番だし、いろいろなバリエーションが考えられるのである。ホームには駅員さんが丹精込めて世話している鉢植えが、さながらミニ植物園ようだった。訪れていた時には駅員さんが丁度水やりをしていて、のどかな山間の駅の風景が見られた。下りホームの先端で三脚を設置し動画撮影試みようとセッティングしていた所、俯瞰して紫陽花と列車を撮影出来ることに気が付きとっさに斜面をよじ登って撮影した。
取材年月日2011年7月3日