安房小湊駅
1929(昭和4)年4月15日開業。日蓮上人の生家跡地に建てられた誕生時、駅前の海水浴場などの観光名所で知られる。
安房小湊駅の歴史を調べていたら小湊鐵道が、安房小湊を目指して作られたことを知る。
1911(明治44)年、千葉県によって市原郡より夷隅郡を経て安房小湊に至る路線、千葉縦貫鉄道が計画された。
県の計画は議会で否決され、その後地元の有志によって誕生寺への参拝客輸送を目的に安房郡小湊町を目指して着工されたことから「小湊鐵道」と名付けられた。
小湊から鴨川の免許申請は計画中の房総線と重なることから却下され、木原線全通と房総線(→房総東線→外房線)の開通により両国から安房鴨川は4時間で結ばれるようになったことにより、上総中野から小湊への免許は1936(昭和11)年に鉄道省により取り消された。
背後に山が迫る狭隘な平地に立地している為、駅から太平洋が望める。
特急「わかしお」で乗り換えなしで首都圏から訪れやすい内浦海水浴場が目の前にあるので、夏場には海水浴客で賑わう。
鴨川の名前の付いたリゾートホテルがあったりして紛らわしいのだが、リゾート地としては鴨川の方が通りがいいのかもしれない。
取材年月日2003年8月23日