E257系あずさ・かいじ
中央線特急で長らく使われていた183系・189系の車両の代替用として2001年投入された次世代特急電車。
速達タイプのスーパーあずさに使用されているE351系とは異なり、停車駅の多いあずさ・かいじに使用されることから
居住性を重視した造りになっている。E351系で採用された振り子式は採用されなかった為、曲線通過速度は低下している。
停車駅が多いことから、加減速や空調の効き具合に配慮したシステム(列車集中管理装置)を採用しているのが構造上の特徴である。
エアコンを床下に設置した為、天井部分はシンプルですっきりとした感じになっている。
荷物棚の先端付近から冷・温風が吹き出す新しい空調システムにより高効率化と省エネ化が図られている。
外観は白をベースに桃・碧・黄・青紫・銀の5色を、甲斐・信濃を統治した武田家の家紋にちなんで菱形に配置している。
この菱形模様はフロントのアクセント、号車表示、シート、シェードに至るまで車両の隅々まで使われている。
ちなみにそれぞれのカラーリングのコンセプトは以下の通りだそうです。
桃色・・・春の花 新府付近の桃をイメージしているのでしょう。
碧色・・・夏の木の葉
黄色・・・秋の紅葉
青紫・・・冬の山々 韮崎付近で見える甲斐駒ヶ岳は確かに青紫色に見える。
銀色・・・白銀に輝く山々 小淵沢付近で見える八ヶ岳や大糸線内で見える北アルプスの山々をイメージしているのでしょう。
外観上はあまり特筆すべきものはないが、何気に2001年度鉄道友の会ブルーリボン賞受賞している。