小田急電鉄 5000形
1969年に登場した4扉・ロングシートの4両編成車両。1978年からは6両編成を増備し、雑誌や書籍などでは5200形と通称されたが、正式には5000形である。それまではロマンスカーにしかなかった冷房装置を搭載。小田急電鉄の一般車で初めて冷房装置を搭載して登場した。冷房装置の搭載による夏場の居住性向上という画期的なことを実現させた素晴らしい通勤電車であった。おでこにある2つのヘッドライト、貫通ドアを中心とした3枚の窓が特徴的な最後の小田急顔と呼ばれる車両。5000形10両編成の引退間近に気になったのは、ヘッドライトを片側のみ点灯させることだった。白熱灯を使用している5000形の場合、2灯点灯より、1灯点灯の方が照度が上がり、線路際の保線員に対しても視認性が良くなるとされている。
取材年月日 2011年1月26日