実は、この店は地元の人気HPの常連さんの溜まり場となっており、以前一度だけ訪れたことがある。その頃はCafeでお茶する経済的余裕もなく、コーヒーにも関心がなかったのでそれっきりになっていた。何と言っても家から歩いて3分以内という至近距離にあるのが嬉しい店だ。店内は控えめな照明で、流れるBGMはモーツァルト。日々の疲れを癒すのには絶好の場所だ。ちょっと怪しげな独特の雰囲気は、決して万人向けとは言えないが、個人的には気に入っている。
この店にはブレンドコーヒーが2つある。両方ともベースになるのはブラジルとコロンビアで、マンデリンを加えた深い香りと力強さが特徴のニレブレンド。ベースとなる豆を浅煎りにして、グアテマラを加えたマイルドな香りとさわやかな酸味が特徴のカゼブレンド。このブレンドから分かるように、豆にはかなりのこだわりを持っていると言えよう。深煎りのオールドビーンズは現在主流となっているが、この店は他の追随を許さない強烈な濃さを誇っている。さすがオールドビーンズのコーヒー専門店と掲げているだけのことはある。
ニレブレンドですらかなり濃厚であるのに、ドゥミタス、ノワールといったさらに苦味やコクをさらに強調したものもある。ブレンド以外にも厳選された世界各国のコーヒーを楽しむことが出来、全メニュー制覇してみようと思っている。今回は昼食を兼ねて行ったので、自分はサンドウィッチ、妻はクロックムッシュを注文した。サンドウィッチに使われている卵のおいしさと、クロックムッシュのボリュームが印象に残った。
季節のケーキは3ヶ月間の限定販売というところもこだわりが感じられる。3/1〜5/末 オレンジケーキ・6/1〜8/末 黒胡麻ケーキ・9/1〜11/末 レアチーズケーキ・12/1〜2/末 チョコレートケーキというラインナップになっている。他にも通年販売しているベイクド・チーズケーキもある。
取材年月日 2002.04.21
子供が生まれてからというものカフェを訪れること自体が難しくなっている。タバコの煙だったり、ベビーカーで訪れるには店内が狭苦しかったりするのが原因なのだが、一番の問題は子供がぐずったりして店の雰囲気を壊してしまうことである。幸いこの店は息子が毎日慣れ親しんでいるモーツアルトが流れているので大丈夫なのでは?という期待を抱きつつ久々に訪れてみた。ベビーカーで熟睡したのを見計らって昼過ぎにランチを兼ねて訪れてみた。今時のカフェとは一線を画する風格のある扉を開けるとそこには心落ち着く優しい空間が広がっている。
流れている曲はいつも聴いているモーツアルトなのだが、やはり店内の控えめな照明とあいまって自宅にいるのとは全く違う雰囲気を楽しむことが出来る。そして注文したのは前回と同じくクロックムッシュとカゼブレンド。クロックムッシュは前回はサラダが付いてきたのだが、今回は嬉しいことに具沢山の野菜スープが付いてきた。
近所の自家焙煎のコーヒー豆屋さんにこの店で使っている豆の仕入先の情報を得て、普段自分が通信販売で購入している同じ店の豆をメニューに見つけることが出来た。それは、コスタ・リカ産のボルカンアスールという有機栽培の豆とハワイ産のコナ・エクストラファンシーだった。この店はコクテル堂から仕入れている豆が主流なのだが、自分が普段飲んでいるのと同じ焙煎元の豆を使っている店があること自体が嬉しかった。
取材年月日 2006.04.29