東京の新名所六本木ヒルズの一角に老舗和菓子屋の虎屋が「TORAYA CAFE」なるカフェを出店したと聞いて、六本木ヒルズ見物を兼ねて訪れてみた。午後の時間は混み合うと予想してカフェの実力を測る為?敢えてランチのみの利用とした。外見は普通のカフェだが、正面には虎屋のイニシャルであるTをモチーフにしたロゴマークが掲げてある。流石に話題の店だけあって長蛇の列が出来ていたが、客の回転が速く、待ち時間は20分くらいだった。虎屋のカフェということで、順番待ちしている客層も他のカフェとは異なり平均年齢が若干高めであった。店内に入ると一段高くなった所に、羊羹イメージしたかのようなブラウンの箱型のような目隠しがある。これは虎屋の羊羹が食べたくなるインテリアなのではないだろうか?客席は一段高くなっており、店の入り口から店内が見渡せないようになっている。
入り口の待合用の椅子に座っていると、中の様子が分からない分期待が高まる。客の心理をくすぐるように入り口にはキャッシャー兼テイクアウトコーナーがあったりする。いよいよ店内へ案内されると、店内は2つのスペースに分かれていつことに気が付く。奥は「TORAYA CAFE」のイメージカラーのブラウンで統一され、照明が落とされてシックな和風な雰囲気。手前は窓いっぱいの外光を取り入れた明るい洋風な雰囲気。個人的には奥のスペースのブラウンのシックな雰囲気の方が気に入ったが、案内されたのは手前のスペースだった。
ランチメニューはオーガニックコーヒー、蕎麦の実のソーダスプレッドなど体に良さそうな物ばかりで、スープランチについていたしっとりた食感のパンが特に美味しかった。値段的には六本木ヒルズという一等地である為、ボリューム的に物足りなく感じられたが、頑張っているという印象を受けた。一番驚いたのがトイレのインテリア。すべてがブラウンで統一され、追加のデザートを注文したくなってしまうかのようだ。洗練されたインテリアとお洒落なデザートは老若男女万人向けと言え、六本木ヒルズに行った時には一押しのカフェである。次回来るときは、この店の本職とも言えるデザートを食べてみたいと思う。