地下鉄神保町駅のA7出口は魅惑のレトロカフェへの入口でもある。A7出口から至近距離にさぼうる、ラドリオ、ミロンガ・ヌォーバ、神田伯剌西爾などの有名な老舗のレトロカフェが目白押しに並んでいる。先週からずっと神保町のカフェ通いをしており、今朝も神保町エリカでモーニングセットを、西神田エリカでコーヒーをいただいてきたばかりだ。神保町は安くて美味しいカレー屋・洋食屋の宝庫なので、夕食はそちらの方で済ませている。カフェで夕食をとるよりもコストパフォーマンスが良く、所要時間が短いので、その分カフェでゆっくり出来るという寸法だ。
ミロンガ・ヌォーバは、書泉グランデの裏手の細い路地にある、世界のビールとタンゴ酔いしれることが出来るお店。ラドリオもそうなのだが、店内で使われているメニューが表の店先に置いてあるので、一見入りづらい店であるが、何を飲もうかという目標が決まれば、意外とすんなり入ることが出来そうだ。タンゴのかかるカフェというのは、京都にあるクンパルシータくらいで、タンゴ専門のカフェは珍しい。店先のメニューを見て、この店で夕食をと考えていたくらいで、喫茶メニュー、食事メニュー、ビールのメニューなどがあり、時間帯によっていろいろな使い方が出来そうなお店である。
店内は左右に2つに仕切られていて、店内が見渡せる右側の部屋の窓際に座った。右側の壁の上の方に大きな黒い大きなクス玉のようなものがぶら下がっている。オブジェだと思っていたのだが、後で調べてみるとこれは何とこれはスピーカーだそうだ。そう言えば、常連客らしい人物がこの大きな黒い大きなクス玉の下に好んで座っていたのも説明がつく。ビールは世界各地のものが取り揃えてあり、ほとんど聞いた事のないものばかりで戸惑ったが、メニューにはそれぞれのビールの特徴が詳しく書かれているので、私のようなビール初心者でも好みのビールを探すことが出来た。注文したのは力強い感じのドイツビール。タンゴの調べに身を委ねつつ、デジカメで取材したお店のチェックをしているとあっという間に時間なんて経ってしまうものだ。意外にも食事のメニューが充実しているので、タンゴをBGMに世界のビールを飲みながら食事をするのがここで一番おすすめの過ごし方かと思われる。