昨日efishで出会った「京都カフェ案内」という本に紹介されていたLe petit mecというカフェが、 偶然にも泊まっていたホテルの目と鼻の先にある事が判明したので、早速朝食を食べに行く。 カフェというよりかパン屋の中にイートインできるスペースがあると言った方が適切である。 メニューもフランス語で書かれており、壁にはフランスの映画のポスターが所狭しと貼られ、BGMまでもがフランス語であった。
この店のドアを開けて、一歩足を踏み入れた者は、京都からフランスへワープした感覚に襲われるに違いない。たまたま店主はこの店をパン屋にしたが、職業はどうあれフランスという空間を作りたかったそうだ。その点では店主の方針は、見事なまでに具現化している。 フランス人をして「こんなカフェはフランスにも存在しない」と言わしめたほどの完成度の高さである。 どうせやるなら徹底的に美味しいパンを作ろうということで、パン作りを追求した結果数々の賞に輝き、本や雑誌で度々取り上げられている。 あくまでも本業はパン屋で、カフェと呼べるスペースは一応設けてあるが、これは店主の趣味の領域と呼べる。 ジュースなどの飲み物もわざわざヨーロッパで一番メジャーなメーカーのものを取り寄せている。 パンを買いに来る客がひっきりなしに訪れるが、皆テイクアウトして行く所を見ると地元の常連さんばかりの様だ。
店内で作っているパンが次々と運ばれて来て、店員が忙しく並べたり、袋詰めをしている。調子に乗ってたくさんパンを買ってしまったが、クロックムッシュだけでかなりのボリュームであった。 実に様々な種類のパンが置いてあり、そのどれもが美味しく、京都に住んでいたら間違いなく全種類制覇しようと思うだろう。 ここでの朝食は一流ホテルにも勝るとも劣らない充実した内容で、なおかつリーズナブルでした。
なお、改装前の画像につきましては、ちゃありぃ様に提供していただきました。