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開運堂 松風庵付近の地図
CAFE  LIST
松本のカフェ ★★★★★
小京都の雅なたたずまいのカフェ
 SHOP  開運堂 松風庵
 住所  松本市開智2-3-30
 電話番号  0263-32-1985
 営業時間  10:00〜17:00(お茶席は16:30まで)
 定休日  火曜日(祝日は翌日代休)
 HP  https://www.kaiundo.co.jp/shop
 取材年月日  2002年6月14日
 銘菓老松で知られる松本の老舗開運堂が、創業100周年記念にお茶席と和菓子の店を開店しました。場所は松本城の北側の閑静な住宅街にあり、日本最古の小学校として知られる開智学校に程近い。山々が連なるアルプスの山並みをイメージしたという特徴ある屋根の下に、何やら目立つ幟が立っている。持ち返り用の菓子である冷し白玉の宣伝である。開店直後というのにすでにお客さんがちらほら訪れている。店内に入り、お茶席(喫茶コーナー)へ向かう。京都かと見紛うばかりの素晴らしい庭園が広がっていた。驚いたことに仕切りの大きなガラス戸が開け放たれていたので、庭とお茶席が一体となっている感じを強く抱いた。

 丁度京都のメイプルツリーと同じような造りになっている。数寄屋造りの茶室を木の間に臨み、店の名前になっている松の木の間から吹いてくる風が心地良い。松の木の他に楓の木が植えられており、目線を下に向けるとほたるぶくろやつつじの花が咲いている。庭先に野鳥が盛んに飛んできてはさえずっており、視覚だけでなく聴覚をも刺激してくれる。視線の低い位置には野草やつつじ、真ん中には背の高い松の木や背の低い楓の木、そして奥の茶室が借景となっており、実に計算しつくされた庭である。この庭を見ただけでもただものではないと思ったが、出された物を見てさらにその思いは強くなる。

 自分は冷し汁粉を妻は白玉クリームあんみつを注文した。麦茶の入ったガラスの器や食べ物の器が、ひとつひとつ異なった器で提供されていて、それがまた非常に洗練されている。冷し汁粉は初めて食べたのだが、汁に思ったよりとろみがついていて味も意外と濃厚な感じ。つぶ餡で小豆の粒がしっかり残っており、丁寧に作られた白玉はべたつかず、しっかり冷やされていた。白玉クリームあんみつは、あっさりした白蜜と寒天、白玉、栗、アイスというシンプルながら結構食べ応えがあったそうだ。特に寒天と白蜜の取り合わせが素晴らしく、それだけ食べてももかなり美味しかった。

 店内は禁煙で子供連れお断りなど、日頃の喧騒を離れた非日常的な静謐で癒しの空間を作る為に老舗の菓子舗ならではの徹底した経営方針で望んでいる所に好感を抱いた。特に全面禁煙という店が非常に少ない中、この店の方針は英断と言えよう。もっとも利用者がマダム層が圧倒的に多そうなのでクレームはつかないと思われるが。
松風庵外観
松風庵外観
松風庵の庭園
松風庵の庭園
庭とお茶席が一体となっている
庭とお茶席が一体となっている
冷し汁粉
冷し汁粉
白玉クリームあんみつ
白玉クリームあんみつ
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