榛名神社と妙義神社を巡る旅を企画した。源泉かけ流しで部屋付きの露天風呂があって、湯の温度が熱くなく、値段が安く、ウォシュレットがある。そんな条件に適う温泉宿を見つけました。川古温泉の別館という位置づけですが、温泉マニアでも知らない様なマイナーな存在です。積極的な宣伝もしておらず、前館主が道楽でやっていたような感じの宿です。山奥にもかかわらず露天風呂は中国から一枚岩をくりぬいた浴槽を取り寄せたり、内湯は本館である川古温泉からの引き湯であるにもかかわらず、湯使いが素晴らしく、訪れた方が大絶賛する素晴らしいお湯なんです。
旅館峰という個性的なネーミングは前館主の名前の一部をとってつけられています。なんでも100歳まで生きたとかで長寿の湯とされています。旅館峰に行くには川を渡る橋に問題があります。橋の幅員が車一台がぎりぎり通れるくらいなんです。貝掛温泉の入り口の橋も同じような感じだったが、ここまで狭いのは正直ビビります。橋の反対側からはスムーズに入れるんですが、こすってしまいそうで2度と通りたくないというのが正直な感想です。
駐車場には前館主の100歳記念を顕彰する碑やら前館主を祀るお社などがありました。ネット上の情報で予想していた通り、宿は日中は誰もいないようですが、宿泊客に対する書き置きのメモがあり、問題なくチェックインすることが出来ました。露天風呂付のお部屋を予約しましたが、お湯の素晴らしさは内湯が特に良いとの評判なので、真っ先に内湯に向かいました。
足元湧出ではないものの、源泉が近いせいか泡付きの気持ちのいいお湯で絶妙な温度の湯使いで、とろけてしまいそうな素晴らしいお湯です。訪れた皆さんが「秘密にしておきたい温泉」そんな言葉がしっくりくるお湯です。1時間でも2時間でも時間が許せばいくらでも浸かっていられる温度で、命の洗濯が出来ました。前館主の言葉に「泡にこそ温泉の良さが凝縮されている」という言葉を身をもって体験することが出来、飲泉によって体の内側からもリフレッシュすることが出来ました。
部屋の露天風呂には夕方、夜、明け方の3回入りました。前館主が中国から取り寄せた一枚岩をくりぬいた贅沢な仕様の浴槽にはお湯が惜しみなく注がれています。内湯で見られた泡は露天では見られなかったものの、お部屋から3秒くらいでお湯に浸かれる距離というのは魅力的です。露天風呂からは満天の星空を眺めることが出来、部屋の明かりを消してしばらく星空を鑑賞しながら家族4人で露天風呂に浸かりました。
食事は山奥の温泉宿ということで、豪勢なものではありませんが質、量とも満足の行くレベルであることは保証いたします。ここは、連泊して近くのたくみの里や法師温泉を組み合わせて楽しむのがいいと思います。