迷企羅(めきら)大将は阿弥陀如来を本地仏として、寅の歳と方位をお守りしている。
野沢温泉でも一番遠い南側に位置するため周りは温泉街とは異なり、畑や住宅が広がる。共同浴場中で最も大きな重厚な寺社造りの外観なので遠くからでも目立つ存在。浴室は脱衣場と一体化したタイプで、真ん中の湯口から左側のあつ湯に流れ込み、仕切りの一部でつながった右側のぬる湯に分かれている。ぬる湯といってもかなり熱いので、十分に加水しないととても入れない温度なので注意したい。左側のあつ湯には恐らく麻釜からの豊富な湯に蛇口からのホースで加水されているが、右側のぬる湯には細い管の湯口から注がれているのが恐らく向林源泉だろう。湯の花が多く見られる麻釜源泉のためか、ここでも湯の花がたくさん見られ、広々とした浴室と、周りに畑が広がる自然豊かな環境なのが印象的で気に入った。