この日は滝乃湯で締めだと思っていたのだが、湯先案内人の屋代さんの特別のはからいで昨年10月末にゆさやに出来た新しい貸切露天風呂茜の湯に入らせてもらうことになりました。
ここは宿泊客専用なのだが予約の時間になっても現れない宿泊客の当日キャンセルということがあり、その時間を利用させて親子3人で湯浴みをさせていただきました。
ゆさやの敷地だという旅館の向かいにある坂道を100メートルほど登っていくと、共同浴場のような風情の立派な木造の建物が現れる。
結構急な坂を登っていく途中に野の花が咲き乱れているのを目にした。
こういう瞬間が湯巡りの途中で心和むアクセントを与えてくれる。
温泉は得てして建物の第一印象によって好印象を抱く場合があるが、今回はその最たるケースかもしれない。
脱衣所に掲げられていた分析表によると町有源泉 山道混合泉となっているのでゆさや自前のお湯ではなかった。
温泉街のはずれとは言え、これだけ静謐な環境の中で森林浴を楽しみながら湯浴みが出来るのは素晴らしいものだ。
これが共同浴場であったなら間違いなく滝乃湯の人気を凌ぐのでは?と思ったくらい。
源泉が70℃と高温の為湯量をしぼっている為、滝乃湯の低温浴槽のような豪快な掛け流しは楽しめないが、鳴子に来る時はゆさやに泊まってぜひこのお湯に入ってみることをおすすめします。
ちなみに定員は6名までとのことだが、8人くらいまで入れそうな広さだった。
この貸切露天風呂を含め、ゆさやでは日帰り入浴が可能だったのだが、2011年3月31日をもってのみ不可(立ち寄り入浴不可)となっています。
これも被災者の方の受け入れ等々の諸問題によるものかと思われます。