栃の実館という建物を中心とした萌木の里には内湯の桃源の湯と、栃の実館から100mほど離れた絶景の露天の山彦の湯がある。料金はどちらも栃の実館で支払うのだが、山彦の湯はあまりにも離れているので、無銭入浴などの恐れはないのだろうか?栃の実館で料金を支払い、左手の坂を上がって行く。途中右手には立派なコテージが点在しており、グループや家族連れには最適だろう。自然環境保護の為、露天風呂では石鹸やシャンプーの使用は禁止という注意書きがあって好感が持てた。脱衣所のある建物にはシャワー室が完備しており、体を洗いたい人はこちらで洗えばいいのだろう。しかし、ここで石鹸やシャンプーを使った後の排水はどうなっているのかはなはだ疑問だ。
露天風呂は中央から加熱されたお湯が供給されている。成分分析表では源泉43.5℃、使用位置43℃とあったが、出てくるお湯は明らかにその温度より高く感じたので、おそらく浴用に加熱しているんでしょう。中央の湯口から時々間欠泉みたいに盛んにお湯が噴き出していたが、これは天然の現象なのだろうか?露天の一番手前にはお湯の吸い込み口があったが、一番奥の所から源泉が供給されていた。これは、露天の奥が黄土色の細かな湯の花がたくさん浮かんでいたので分かった。
高台にある為、景色の素晴らしさは想像以上だった。女湯が男湯の上に位置しているが、もう少し囲いを厳重にした方がいいのではと思ってしまった。その気になれば岩をよじ登って覗くことも出来てしまいそうだ。眺望との兼ね合いもあり、この辺は難しい所だろう。
栃の実館はオルゴールの調べが流れ、癒しのムードが漂っている。入口には地元のきのこなども販売されており、物産の拠点として館内では多くの食品・土産物などを取り扱っており、利用価値は極めて高い。こしひかりアイス、つぼ押し、蕎麦茶を買ったのだが、特に蕎麦茶は500グラムで500円は安いと思った。