最寄駅は、その名も「梅ヶ丘」。この公園の梅にちなんで名付けられたのであろうか?昭和42年に55人の世田谷区議会議員により選挙記念として植樹されたのが始まりだそうだ。今ではその数60種、約700本(紅梅約170本、白梅約530本)もの見事な梅林になった。茶室「日月庵」の門の中には、青梅市から贈られた梅の古木が植えられている。メインの園路には、大宰府天満宮から贈られたという「飛梅」のコーナーがある。これは、菅原道真が京から大宰府に左遷された時、大切に育てていた梅が、主人を慕って大宰府まで飛んできたという伝説の梅だ。「東風吹けば 思い起こせよ 庭の梅 主なしとて 春な忘れそ」という句が思い出される。
花盛りの2月中旬から3月初旬にかけて「せたがや梅まつり」が開催される。期間中の土・日・祝日には、焼きそばやおでんなどを販売する模擬店、植木・園芸市の出店、抹茶のサービスなどがある。地面が芝生ではなく土なので土埃が舞うのが気になった。お弁当を食べるのにはちょっと不向きな環境かも?