町田えびね苑は、スギ・ヒノキ・クヌギ等の雑木林の丘陵に日本古来のエビネラン3万株を見る事が出来ます。開苑期間は、えびね(4月下旬〜5月上旬)、あじさい(6月上旬〜6月中旬)です。
えびねの花期には宝鐘草(ほうちゃくそう)、熊谷草(くまがいそう)、雪餅草、九輪草、ウラシマソウ、マムシソウ、チゴユリ、アマドコロ、ヤグルマソウ、ムサシアブミ、サンショウソウなど珍しい山野草が観賞出来るので、愛好家の間では重宝されている場所のひとつです。
GWの時期には南口から入り、北口出口から出て、薬師池公園を経由して町田ぼたん園に回る周遊コースがおすすめです。
広く多くの方に、えびね等の野草を観賞していただくために昭和62年度から林内整備、苑路装備をすすめ平成元年に開苑しました。
ここに植えられたえびねは、暗い林床に適するラン科の植物で以前この森に多く自生していたこともあり、この環境に最も適した植物として選定しました。
実際整備を進める中で4株のエビネが確認され大切に自生のままで保護してあります。
町田のえびねは、エビネのみですが、町田で生育可能なえびねとして、キエビネ、タカネエビネ、ヒゴエビネ、ヒゼンエビネ、サルメンエビネ、ナツエビネ、キリシマエビネ等を植え込みました。
他に開苑にあわせてクマガイソウ、シャガ、6月に咲くアジサイ17種、7月に咲くオオバギボウシや秋に楽しめるキキョウ、オミナエシ、ヒガンバナ等も植え付けてあり、将来はえびねの時期だけではなく森林浴をかねながら他の野草の開花に合わせて開苑期間を長くしたいと考えています。
[パンフより引用]