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JR西日本管内の絶滅危惧線区
週刊東洋経済
2010.4/10号路線別収支実態よりデータ引用

1986年と2007年の比較検証
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 JR西日本の佐々木隆之社長は2010年4月5日の記者会見で、赤字ローカル線の一部を廃止し、バスに転換する方向で検討に入ったことを明らかにした。廃止の検討対象にしている路線名は明らかにしなかった。影響のある地方自治体には、廃線とバス転換を受け入れるかどうか既に打診しているという。佐々木社長は、赤字ローカル線への対応策を「大変重要な経営問題と考えている」と述べた。駅が市街地や病院などから離れている路線もあると指摘した。

 個人的な見解では、増減率もさることながら平均通過数量と営業係数を勘案すると、大糸線(南小谷〜糸魚川)、三江線、木次線あたりが非常に危ないと思う。特に北陸新幹線の建設絡みで大糸線(南小谷〜糸魚川)は廃止が濃厚だろう。線区が長い割りに本数が少ないので乗り通すのが大変な三江線は、何のテコ入れもされていないのは廃止が前提になっているからだろう。木次線はかつてトロッコ列車も走ったが、おろちループの開通によりさらに利用者が減少している。

 三江線は2018年春で廃線が決まったが、これは既定路線だったのだろう。氷見線と城端線が「べるもんた」で活性化されたのは特筆すべき出来事で、JR西日本は地道にラッピング列車により活性化を図っているが、各線区毎のオリジナル色が失われているのが少々寂しい。

 北陸新幹線絡みで廃線濃厚とされていた大糸線が残っているのが意外だ。北陸と信濃を結ぶ鉄道網としてJRがそれなりに重視していることを示している。実際のルートは不明だが佐々成政の「さらさら越え」を彷彿とさせる話ではないか!佐々成政一行は、大糸線に寄り添って南下する塩の道を使ったのではないだろうか?
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