バナー 木島線さよなら乗車
2001.09/19

旅行者 まぶりん麻呂、ちえりん  長野電鉄木島線各駅紹介
 長野電鉄「木島線」は正式には、河東線の一部の末端区間を指している。しなの鉄道(旧JR信越線)の屋代を起点に、 松代、須坂、小布施、信州中野、木島を結ぶ河東線(信州中野〜木島間12.9km)を「木島線」と呼んでいる。 「木島線」の名称は実は正式なものではなく、屋代〜須坂〜信州中野〜木島間は戸籍上河東線となっており、 運転形態に合わせて信州中野〜木島間を木島線と呼んでいるようで、駅の表示等はほぼ木島線になっている。 長野〜須坂〜信州中野〜湯田中は山ノ内線と呼ばれ特急列車が走っている。 駅は全部で8駅あるが、信州中野以外はすべて無人駅となっている。 そのうち列車交換可能な駅は柳沢駅のみだが、朝夕以外は列車交換は行われない。

 河東線の由来は、千曲川の東側を走ることから名付けられた。 信越本線の走る西側の発展に、追い付け追い越せで、50kmを越える路線を、5年という短期間で河東線を全通させたのである。 昭和の始めに木島から野沢温泉へと延長計画が有ったが、不況で断念された。 自社特急2000系の「のざわ」が木島まで走っていたが、その名の通り野沢温泉まで走ることは実現しなかった。 かつて木島線は、昭和30・40年代の鉄道運輸全盛期のスキーシーズには国鉄のキハ57やキハ58の上野発急行「志賀」や 名古屋発団体臨時列車や165系などが木島まで乗り入れていたことも有った。 しかし、近年、モータリゼーションの波に押され、乗客は激減。 ワンマン化の努力も実らず、2001年3月運輸省への路線廃止の届けが出され、2002年3月の廃止が決定。 せめて野沢温泉まで延伸していれば存続出来たかもしれないが、これも時代の流れということだろうか? 地方私鉄を中心に冬の時代が続いている。JR完乗後は何かと廃線の話題に敏感になってきている自分が寂しい。

09/19
 今回の旅は長野電鉄木島線(正式には河東線 信州中野〜木島)が来年3月いっぱいで廃止になるので、毎夏恒例の信濃詣でにくっつけてみた。 長野新幹線に乗るのはJR全線完乗を果たした1997年12月以来なので、実に3年10ヶ月振りの2回目になる。 当初は中央本線の夜行急行「アルプス」に乗り、松本で大阪発長野行きの夜行急行「ちくま」に乗り継ぐプランで計画し、 一筆書きの乗車券を目論んでいた。

レールアンドレンタカーの方が安上がりになると思い、新幹線で体力を温存する作戦に切り替える。 本当はスーパーあずさで大糸線の眺めを堪能したかった。が、一刻でも早く野沢温泉入りする為、 また、バスへの効率良い乗り継ぎを考えると早朝のあさま501号しか選択肢がなかった。 小田急線の始発準急で睡眠不足を補い、東京から長野新幹線に乗る。簡単な朝食を済ませる。 混雑状況を確認する為に全車を偵察しに行くと、平日の為か意外とビジネス客が目立った。 うとうとしているとあっと言う間に長野駅だった。

 新幹線の改札を抜けると長電長野駅8時15分発の長野電鉄に乗るべくダッシュする。 木島駅到着時間は変わらないが、須坂駅で撮影する時間を稼ぐ為である。 乗り込んだ須坂止まりの普通列車には、通学の女子高生の姿がちらほら座っている程度だ。 交換駅で上り列車に目をやると、向こうは高校生で込み合っていた。 東京で新幹線に乗った時は少し蒸し暑く感じた。 長野は気温こそ高かったが、湿気はなく既に秋の気配がそこかしこに漂っていた。

 須坂駅での待ち時間で様々な車両の撮影を行い、駅事務室で木島線の記念入場券セットを買い求める。 車庫に留置してある列車を撮影している間に信州中野行きの列車がやって来る。 終点の信州中野で下車し、木島線ホームへ向かうと既に木島行きが入線していた。 僅かな待ち時間を惜しんで撮影していると、あっという間に発車の時間になる。 木島線はリンゴ畑などをくぐり抜け、千曲川東側を北上する。 木島線沿線の駅には木造駅舎が残っているものが多い。 古き良き鉄道全盛時を彷彿とさせる雰囲気が今なお漂っている。 信州中野から終点の木島駅までの所要時間はちょうど20分。

 簡単ではありますが木島線の様子を後世に伝えるべく、記述しておきます。

信州中野〜中野北
信州中野を発車すると右手に山ノ内線が分岐し、中野市の住宅街を走行する。

中野北
木造の待合室がいい味を出している。

中野北〜四ヶ郷
中野北を発車すると景色は一変し、木島線はリンゴやブドウなどの果樹園の真ん中を行くようになる。

四ヶ郷
有人駅であったが、既に無人化され、窓口は閉鎖されている。駅舎に残された時計がなんとなく寂しげ。

四ヶ郷〜赤岩
四ヶ郷を発車して右にカーブすると、木島線最大のハイライト夜間瀬川橋梁へ出る。
夜間瀬川をわたる木島線で一番長い鉄橋です。雄大な高社山を望む、広大なパノラマは圧巻!

赤岩
ホームに桜の大木がある。桜と列車の取り合わせが見れなくなるのが残念。

柳沢
木島線唯一の交換駅。ラッシュ時のみ交換がある。ホーム上の小さな木造駅舎、保線小屋。
そして、果樹類の積み込みで賑わったであろう、貨物ホームと側線。
典型的な地方私鉄の交換駅が、当時の姿そのままに残されている。

柳沢〜田上
柳沢を過ぎたあたりから千曲川に沿うように木島線は走ります。千曲川に最も近い所を走る。
対岸には、JR飯山線が走っています。

田上
仮乗降場から昇格したのか?もともとホームが短かった様で、継ぎ足しされている。

田上〜信濃安田
千曲川の対岸に飯山市街地が見えてくると列車は山沿いに進む。
木島線唯一石積みのトンネル「飯綱山随道」を抜けるとすぐ信濃安田駅に到着する。
このトンネルに進入するとき、盛んに警笛を鳴らしながら入って行く。

信濃安田
比較的新しいコンクリートの待合室がある。

木島駅
さすがに終着駅だけあって、木造の立派なホームと駅舎があり、お気に入りの駅のひとつ。
木島駅のホームの先には電車宿泊用のスノーシェッド(木造の雪覆い)がある。
他では見かけたことがありませんが、豪雪地帯を走る木島線ならでは。
木島駅は現在は無人化されてしまいましたが、同じ駅舎内に系列の信州バスの事務所と窓口があり、
こちらで定期券と回数券は発売しているとのこと。
駅前にはバスの駐車場などがあるが、市街地から離れているので利用者はかなり少ないと思われる。
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