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クリスマス温泉&ミレナリオ、みなとみらい夜景の旅(青春18キップ利用)2000.12/24
旅行者 まぶりん麻呂、ちえりん
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 晴天ではあるが朝の冷え込みもそれほどでなく、いい旅が出来そうだ。 丁度来た横浜線は橋本止まりであった為か、かなり空いている。 朝早いせいか橋本から乗った八王子行きも空いており、難無く座れた。 片倉あたりで朝霧が立ちこめ幻想的な景色が広がる。 八王子駅の貨物列車の長大編成を見ると日帰りではあるが、旅に出掛ける実感が湧いてくる。 07:00に発車する169系の大宮行き新幹線リレー3号に思わず乗ってみたい誘惑に駆られる。 車両について詳しくないので断言できないがムーンライトで使われている車両と同型と思われる。 武蔵野線経由の快速であり、18キップで一度は乗ってみたい列車のひとつである。

 ひとしきり撮影を終え、立川発甲府行きの普通列車に乗り込む。 セミクロスシートはリニューアルされているが、座席の作りが非常に悪く向かい合って座ると 膝と膝がぶつかり、足の位置を変えないと満足に座れないので一番嫌いな座席だ。 早朝である為高尾駅でもハイキング客もほとんど乗って来ず、菓子パンにて朝食を済ませておく。 この日は特に南アルプスの山々の眺めが素晴らしく、富士山の姿が逆光ではあるがずっと綺麗に見えた。 18キップの最大の楽しみはうつらうつらしながらも駅に停車すればぼんやりと気がつく… そんな状況ではないだろうか? 気がつくと塩山駅で特急待ちをしており、再びうつらうつらし始めしばらくして甲府駅に到着。 目的地の山口温泉には甲府駅からバスでも行けるが本数が少ない為、竜王駅から歩いて行くことにする。 甲府駅で長野色の松本行きの普通列車に乗りかえる。 車内はリニューアルされており、扉の脇に透明なアクリル板が防寒用に取り付けてあった。 座席も座面が広くとられており、座り心地もまずまずだ。 09:00丁度に竜王駅に到着。改札を通り駅舎を振り帰ると今時珍しい瓦葺の駅舎であった。

 駅前から真っ直ぐに歩き、国道20号線を超え、山口温泉を目指す。 途中武田家の名将で知られる山縣昌景の末裔が興した山縣神社を見ながら行くと、 突然目の前に雪化粧をした富士山が意外な大きさで出現した。 25分程で山口温泉に到着。2回目なのにすっかり常連気分で番頭さんに挨拶をして早速お湯を頂く。 浴室に入ると前回とは違い、硫黄臭が立ちこめている。 山口温泉はあわあわで有名だが、この時は泡の付きが今一つだった。 何でも、硫黄臭と泡は関連性があるそうで、泡の付きがいい時は硫黄臭は殆どしないそうだ。 ここのお湯は源泉41度のものをそのまま一切加熱せず掛け流しで使っている。 脱衣所には温泉分析書の横に温泉のご案内が手書きで書いてあり、分かり易く解説がされている。 ぶどう畑を掘っていたら、突然温泉が湧いたそうでその昔は無料で開放していたそうな。 飲泉も便秘に大変効果があり、またこのお湯を湯豆腐に使うとまろやかで絶品であり、おすすめだ。 嬉しいことに源泉は豊富に湧出している為、ペットボトルでいくらでも無料で持ちかえることができる。 休憩室では冷やした源泉が用意されており、こちらはさらに口当たりが良くより飲みやすくなっている。 温めの露天で肩から首にかけて打たせ湯をしたら、凝りが嘘の様に解消された。 本来なら休憩室でくつろいで昼食の出前を取りたいのだが、過密スケジュールの為、次の目的地へ急ぐ。

 昼食にと決めていた碇寿司(温泉を兼業している)に立ち寄るが、寿司屋の方が臨時休業で空腹だった為、 仕方なく近くの蕎麦屋に入る。妻はかぼちゃのほうとうを自分は大ざるを注文し、 メニューのそばがきの写真がかなりのボリュームだったので迷うことなく注文する。 メニューの写真のボリュームに偽りがなく、馬刺しも食べられるので、温泉巡りの際にまた来たい店だ。 草津温泉というマージャン屋兼業の銭湯に立ち寄る。怪しげな雰囲気だが、地元ではかなりの評判だ。 下駄箱や脱衣所のロッカーは無料で好印象だ。脱衣所のロッカーのかぎの管理は徹底しており感心した。 浴室は思いのほか広く、奥に熱い源泉が注ぎ込む浴槽があり、さらにその隣に水風呂があった。 真ん中には源泉から注がれた湯が奥の浴槽を経由して流れ込む大きな浴槽があり、 真ん中からごく少量の水?が出ており、皆ゆったりとした気分でつかっている。 主の様な長老格の老人に温泉の泉質や掛け流しでカランのお湯にも源泉が使われていることなど ひとしきりレクチャーを受け、水風呂の利用方法を教えられ、早速実行してみる。 実は源泉の湯温が高い為、水風呂と源泉風呂に交互につかると熱く感じられなくなるのだが、 水風呂の方はさすがに冷たく、胸までつかるのが精一杯だった。 ともかく一風変わった入浴方法も楽しめ、銭湯というより立派な温泉旅館の内湯の様で気に入った。

 バスで甲府駅前に行き、ワインショップ新富屋にて春鶯囀の純米酒900mlを手に入れる。 ワイン専門店で品揃えは豊富で、駅から近く日曜日も営業しているので旅の途中で立ち寄るのに便利だ。 実はこの後東京に戻りミレナリオを、桜木町でみなとみらいの夜景を撮影する予定だったのだが、 ミレナリオの点灯時間に合わせる為駅から程近い甲府城跡にてしばし休息する。 この日は素晴らしい晴天で360度山の景色が見渡せて一国の城主になった気分に浸る。 甲府駅前には武田信玄の銅像があり機会があれば武田家の旧跡巡りもしてみたい気になった。 JRの乗りつぶしをやっていた頃も時間が許せば駅近くに城がある場合は、極力自分の足で登っていた。 乗りつぶしに主眼を置いた鉄道の旅のスタイルはJR完乗後(その後路線延長がある)は、 温泉、グルメ、トレッキング、古い町並みや城郭を絡める旅に変化しつつある。

 甲府から乗った大月行きの普通列車は座席のリフレッシュにかなり金をかけており、 ヘッドレストまでついており、シートピッチも広めで某社の2階建ての座席より座り心地は良い。 大月からは、オレンジ色のロングシートの車両で高尾からは頻発しているが、違和感を覚える。 ともあれ終点東京まで爆睡し夜景撮影の体力を温存する。 丸の内南口コンコースに出るとミレナリオのオレンジカードが飛ぶように売れている。 JR東日本もなかなか商売が上手い。1000円だと安いのでついつい買ってしまう。 他にもミレナリオを当て込んだ年末年始の格安切符も数種類売り出している。

 ミレナリオの点灯の瞬間はタッチの差で惜しくも見逃してしまった。 ものすごい混雑だったので、横道から入りこんで、さくさくっと撮影を済ませる。 丸の内仲通り会場は大ガレリアと小ガレリアから成る光のアーチで構成されている。 相互リンクのKEIさんとこに神戸のルミナリエの写真がUPされており それを見る限りだと神戸の方が芸術性が高く、バリエーションも豊富にあるようだ。 最も製作者が同じなので、非常に似通っている点は否めない。 ひとつひとつの繰り返しのパターンなので撮影するだけなので、すべて歩き通してみる必要はない。 ともかく何カットか納得の行く写真を撮影した後、東海道線+根岸線で桜木町へ向かう。

 実は素敵なCGを描いている方が、最近みなとみらいの夜景のコンテンツを作っているので、 デジカメを買ったことだし、性能を試す絶好のチャンスであると以前から考えていた。 コスモクロック、パンパシフィックホテル、クイーンズスクエア、ランドマークタワーが 一度に入るアングル見つからず汽車道(横浜臨海鉄道時代は貨物列車が走っていた)をしばらくうろつく。 結局ワールドポータズの2階からなかなか綺麗な写真が撮れた。 この地域はどんどん新しい建物が出来て、次第に夜景のスポットが増えていきそうで楽しみだ。 今後ともみなとみらい地区の夜景はアングルを変えて楽しんでみたいものだ。

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