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飯田線 田本駅
飯田線・きのくにシーサイド・白浜温泉・京都カフェ巡りへ
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田本駅

 秘境駅の宝庫と言われる飯田線にあってこの田本駅は断崖絶壁に位置する駅として特に有名である。 飯田線の秘境駅めぐりをするにあたって考えたのはいかに効率的にまわるかということであった。 中央線経由で飯田線を南下し東海道本線で西へ向かい阪和線で白浜温泉へ足を伸ばし、京都のカフェや温泉や秘境駅までを堪能しようという実に欲張りな旅の序章に飯田線の秘境駅探訪を組み込んだからだ。 どこかで宿泊しなければ効率的に回ることが出来ないことが分かった為、2001年3月に平岡駅に併設する形でオープンした温泉付の宿泊施設「龍泉閣」を利用することにした。 日中は本数の少ない飯田線だが、比較的本数の多い朝方の時間帯を狙えば田本駅と金野駅を一気に訪問することが出来ることが分かった。

 朝風呂を浴び朝食を大急ぎで平らげ平岡駅から北上すること15分で憧れの田本駅にたどり着けるとはなんとありがたいことだろう。 乗ってきたかと思ったらすぐに突然何もない駅で下車する我々に怪訝そうな視線を向けるのも無理もない。 なにしろ駅の片側は切り立った崖で近くの集落へ行くには恐ろしく急な坂道を登らなければならないからである。 しかし我々の目的はそちらではなく天竜川を渡って下流の温田駅方面に至る道を散策することにあった。

 昨日の薄暗い物寂しい夕暮れ時に訪れた小和田駅とは対照的に今朝はよい天気ですがすがしい気分だ。 待合室に駅ノートのあることを確認し、ホームや周囲の状況を絡めた写真撮影を終えてそそくさと獣道のような山道へ向かう。 温田方のトンネルの真上の部分は駅全体を見下ろすことが出来る撮影スポットになっているが、谷あいにあるこの駅にはまだ朝日が差し込んでいないので撮影は後回しにして先を急ぐ。

 しばらく歩くと上にある集落へ向かう左手の急坂になっている道と右手の天竜川沿いに続く道が分かれるので右の道を進んで行く。 朝方のやわらかな木漏れ日を浴び、鳥のさえずりを聞きながら気持ちいいプチトレッキングをしばし楽しむ。 小さな流れがあって市場沢橋がかかっているのだが、この橋は板張りなのだがところどころ朽ちておりちょっと危険だ。 (泰阜村役場によると2006年11月頃に改修工事が行われたそうだ。)

 この橋を過ぎると天竜川を渡る緑色の歩行者専用の竜田橋はもうすぐ近くだった。 竜田橋は、悠久な天竜川の流れとちらっと見える飯田線の線路の両方が楽しめ飯田線の秘境駅探訪における白眉とも言える存在だ。 しかし、橋の真中あたりに動物の糞が点々と落ちているのに気が付き、熊ではないかと恐れをなすちえりんをせきたてて橋の真中くらいまで進んだ。 残念ながら飯田線のダイヤの関係で田本駅に戻らなければならいことに気がつき、天竜川の流れと木々の間から垣間見える飯田線の線路を撮影し、そそくさと元来た道を引き返す。

 後で調べて分かったことだが田本〜温田間のこの橋を渡って下流の温田まで踏破するのが一般的なルートだそうだ。 今回我々は限られた時間の中で秘境駅ウォッチングと散策を楽しむのが目的だったので、ひと駅分歩くというアイデアは最初からひらめなかった。 時間にゆとりを持って引き返した為、ちえりん駅に先に向かわせて自分は例の急坂に少しだけ挑戦してみた。 登りはともかく下りが怖い。つんのめって谷底に転げ落ちてしまうのではないかと心配してしまうくらいなので、こちらの道を行こうとされる方はそれなりの覚悟が必要だ。

 温田方のトンネルの真上の部分から田本駅を見渡してみると改めてとんでもない所に駅を作ったものだと実感する。 集落の位置と対岸に渡る橋などの立地条件を勘案すれば、ここしかないと思われるような場所に作られているものである。 片側は断崖絶壁で片側は天竜川という閉鎖的な田本駅は、飯田線の山岳路線と呼ばれる旧三信電鉄区間にあってもとりわけ特異な存在である。 断崖の上の方に巨大な岩が飛び出しているが、いつ落ちて来るかひやひやさせられるようなスリルを感じるのは私だけではないだろう。

取材年月日2003年7月20日
544Mで通りかかった時、目の前の巨石に驚いた!
544Mで通りかかった時、目の前の巨石に驚いた!
田本駅ホーム
田本駅ホーム
トンネルにはさまれた駅
トンネルにはさまれた駅
待合室には駅ノートが
待合室には駅ノートが
1503M
1503M
断崖絶壁の上に巨石が!
断崖絶壁の上に巨石が!
温田側の階段
温田側の階段
線路の脇は天竜川
線路の脇は天竜川
市場沢橋から見た天竜川
市場沢橋から見た天竜川
市場沢橋より撮影
市場沢橋より撮影
竜田橋より撮影
竜田橋より撮影
竜田橋より天竜川を望む
竜田橋より天竜川を望む
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