那古船形駅
1918年開業。南総里見八犬伝で知られる里見義実も帰依した那古寺等の門前町である那古地区と、古くからの漁師町である船形地区の間に位置するので那古船形駅と名付けられた。
古い木造駅舎が残る簡易委託駅で自動券売機はない。
1面2線の島式ホームへ至る跨線橋や駅舎の裏側がブルーで塗装されていた為か、近年明るいブルーを基調としたいい雰囲気に塗装し直された。
駅舎の原型をとどめながらオシャレになった好ましい例と言えよう。
駅事務室にはマルス端末が置かれ、待合室側は乗車券発売所でホーム側は精算所といった合理的な作りになっている。
この駅で下車したら717年行基が創建した古刹那古寺は外せない。
駅から10分ほど南へ歩けば簡単に見つかるので、駅舎巡りの合間の息抜きに立ち寄るのも一興だ。
源頼朝・足利尊氏・里見義実などそうそうたる戦国武将が帰依した真言密教の霊場で、真言宗智山派で坂東三十三札所の結願である。
取材当時重要文化財の銅造千手観音は平成の大修理中でしたが、工事が始まったばかりだったので観音様を拝むことは出来た。
取材年月日2003年8月23日