小田急江ノ島線の鵠沼海岸の駅を降りると目の前のビルの2Fにi/o cafeはある。1Fの入り口にはランチメニューの見本が置いてあり、結構目立つのでまず迷うことはない。これほど駅の目の前にあるCafeも珍しい。駅前広場がなく駅に非常に近い為、店内からは駅前の喧騒が伝わって来る。これだけ駅に近いのに列車が見えないのは、鉄道ファンとしては惜しい気がする。
店に入ってまず目に付くのが、iMACと店の奥に並んだWindowsマシン達だ。これはまるで駅前の書斎である。これだけだと単なるインターネットカフェだと思われがちだが、トロピカルなムードの観葉植物とスノコ状の天井が湘南らしいムードを醸し出している。入り口の本棚の本をとって眺めるのもよし、奥のPCでネットをして過ごすのもよし。入った当初は空いていたので、地元のHPの掲示板に書き込みなどをしていたのだが、しばらくして満席になる。
Cafeとしては、食事にはかなり力を入れており、アイオーデリと呼ばれる惣菜が一皿200円で8種類ある。他にもパスタやピラフなどのメニューも充実している。ランチタイムサービスとして食事にはドリンクがサービスになる。食事のおいしさに惹かれるのだろうか、地元の常連と思われる客が続々と入って来る。一番驚いたのは、PCの前に座った外人がパスタを注文したことだ。あの狭いスペースで食べられるのだろうかと思いきや、器用に食べていた。観察していて気づいたのは、一人で来る客はネットユーザー、複数で来る客は食事やおしゃべりが目的とうまいこと住み分けがされていることだ。
自分が注文したのは温泉たまごのカッペリーニ。カッペリーニ(天使の髪の毛)と呼ばれる素麺のようなパスタに冷たい和風だしをかけて、キュウリとトマトを乗せ、トッピングに温泉たまごをあしらったものだ。これは一見シンプルでありながら、和風だしと温泉たまごを使うところにオリジナリティーが感じられた。あっさりしているものの温泉たまごと和風だしと麺の相性が良く、夏向けにおすすめである。温泉好きとしては、ぜひこのメニューを温泉のCafeなんぞで食べてみたいものである。妻が注文したカルボナーラは、ソースにチーズが大量に使われているのか、大変コクのある濃厚な味だった。