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CAFE  LIST
京都のカフェ ★★★★★
カフェに名画あります
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 SHOP  FRANCOIS(フランソア喫茶室)
 住所   京都市下京区西木屋町通四条下ル
  船頭町184
 電話番号  075-351-4042
 営業時間  10:00〜23:00(LO 22:30)
 定休日  12月31日・1月1日
 HP  http://www.francois1934.com/
 取材年月日  2003年7月21日
 京都の文化人のサロンとして親しまれてきた「フランソア」が、2002年10月18日、国の有形文化財として登録されることが決まった。喫茶店が登録文化財になるのは日本で初めてという快挙だ。1934(昭和9)年に開店したこの店の名前は「晩鐘」などで有名なフランスの画家、ジャン・フランソア・ミレーにちなんでいる。後に購入した北隣の木造二階建ての民家を、京大建築科のイタリア人留学生ベンチベニさんが洋風に設計、現在に残る店の姿に改築したのは1941(昭和16)年のこと。室内は、19世紀英国の客船に使われてたステンドグラスの窓をはじめ、白い天井や壁、ヨーロッパの古いランプや赤いビロードの椅子などが落ち着いた優雅な雰囲気を醸し出している。本物の名画がさりげなく飾られており、さながら美術館にいるよう。古めかしいメイド服のような店員の服装は、この店の雰囲気にぴったりはまっている。服装もさることながら、今時の最先端のカフェのウェイトレスと決定的に違うのは、その立ち居振舞いである。背筋を伸ばして歩く姿、きびきびと的確に仕事をこなす姿には感動すら覚えた。登録文化財の老舗にふさわしい女給さんといった感じだが、少々お高い感じがするのも店の風格を考えれば妙に納得してしまう。

 コーヒーや紅茶のミルクは最初から入れてもらってもいいし、自分で入れてもいいらしく、注文する時にどうするか尋ねられる。イノダコーヒでは、最初に言ったときは通ぶって「別にして下さい」と言ったのだがここではミルクは最初から入れてもらった方がいいという結論に達する。後から知ったことだが、ここでおすすめなのはセミウインナー風のコーヒーなのだそうである。フランソワのロゴマークの入ったカップに入れられたコーヒーを飲みながらまどろんでいると、しばしレトロなヨーロッパの由緒正しいカフェにタイムスリップ出来る。夜遅くまで営業しているのでアルコールも置いているが、ほとんどの客がコーヒーとケーキのセットを注文するという。その理由はケーキの美味しさにある。甘すぎない控えめな甘さで人気があるそうで「ケーキ屋より美味しいケーキ」と異名をとるほど。この店は取り上げるHPによってはケーキ屋に分類することがあるほどである。特に洋ナシのタルトはいまだかつて食べたことのないくらい美味しさでおすすめ。

 21時を過ぎてから訪れたのだが、カップルや女性グループを中心として訪れる人が絶えなかった。土日は本当に込んでいるそうで、時間帯によっては順番待ちになることもあるそう。訪れる年齢層は総じて高く、身なりの良い人が多い中、Tシャツに短パンという姿で訪れたので少し恥ずかしい気がした。トイレに立った老婦人は、どこかの貴婦人なのではないかと思わせるほどの品の良さがにじみ出ていた。店の入って手前側の赤いビロードの椅子が喫煙席、奥のスペースが禁煙席となっており嫌煙家としては非常に感心したが、やはりこの店の雰囲気を味わうには喫煙席しかないと思う。新規で入って来る女性グループは、案の定禁煙席に向かう人が圧倒的に多かった。喫煙席の一番奥の突き当たりの壁のところにあるテーブル席は、少し奥まった所に位置している為煙害に合うことはなく、店内を見渡すことが出来るのでおすすめである。この位置に座って店の内部をつぶさに観察したのは言うまでもない。
フランソア看板
フランソア看板
フランソア外観1
フランソア外観1
フランソア外観2
フランソア外観2
フランソア店内1
フランソア店内1
フランソア店内2
フランソア店内2
洋梨のタルト、レアチーズケーキ
洋梨のタルト、レアチーズケーキ
ライト1
ライト1
ライト2
ライト2
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