ガレットって何なんだろうと今まであまり興味がなかった。蕎麦粉で作った甘くないクレープのことをガレットというそうだ。鎌倉で新規開拓のカフェはないかと物色していたらいいお店がありました。御成町同様新しいお店がポツポツと出来始めている大町にクレープリー アルモリックという家族経営のクレープ屋さんを見つけた。地図で大体の場所を掴んでいたが、バス通り脇道に入った所なのでなかなか分からず大町四つ角の和菓子の大むらさんに聞いてようやくたどりついた。
テラス席には4人組が陣取り中にはカップルが注文待ちをしていて入るなり、「ものすごくお待ちになりますけど」と念を押されちょっと感じ悪いなあと思いつつも、かえって正直な物言いだと気を取り直してのんびり待つことにした。このお店を紹介していたブログによるとハムとチーズと卵のガレットとデザートのショコラショーが絶品とのことだったので、ハムとチーズと卵のガレット、野菜たっぷりのガレット息子にチョコレートのクレープ、飲み物はカプチーノとオランジーナ、デザートショコラはショーを注文する。
確かにものすごく待ったが、息子はガレットを焼く音を口真似したりして楽しんでいた。そば粉のクレープは予想以上に大きくハム&チーズ&卵のガレットは塩と胡椒のシンプルな味付けながら食べ始めると病みつきになる美味しさ。息子はチョコレートのクレープを美味しそうに全部平らげた。野菜のティアンは食べ応えの有るボリュームたっぷりながらヘルシーなもの。ショコラ・ショーは非常に濃厚なチョコレートドリンクで生クリームと一緒にいただくと丁度良い甘さになった。
頃合を見計らって店内と外観の撮影を行う。これくらいこじんまりした店だとかえって大胆にシャッターを切ってしまうものだ。シンプルでありながらフランスの家庭料理といった風情のこのお店は観光客ずれしていなくて好感が持てた。2階から上は住居になっており、フランス語がちりばめられておりかなり本物志向なんだなと言うことを感じた。白に緑をきかせた計算尽くされた感じの外観と清潔感あふれる店内は異国情緒にひたることが出来る。そば粉クレープ専門のカフェという珍しい存在だがなかなか美味しく落ち着いて食事が楽しめるこの店はまた訪れてみたいものだ。