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箱根芦ノ湯温泉 きのくにや旅館付近の地図
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箱根芦ノ湯温泉 ★★★★★
箱根でも珍しい自噴の白濁した濁り湯
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 施設名  きのくにや旅館
 住所  神奈川県足柄下郡箱根町芦之湯8
 電話番号  0460-83-7045
 営業時間   平日12:30〜16:00
  土・日・祝日12:30〜15:00
 定休日  なし
 料金  1,000円
 泉質   単純硫黄温泉(硫化水素型)、
  カルシウム・ナトリウム・マグネシウム
  -硫酸塩・炭酸水素塩泉
 HP  http://hakone-kinokuniya.co.jp/
 取材年月日  2023年5月6日〜7日
 箱根でよく見かけるのが大涌谷の蒸気を源泉とする「蒸気造成温泉」だ。地中から噴出する蒸気も温泉であると温泉法で規定されており、火山性ガスを含んだ蒸気から温泉を作るために、箱根温泉供給株式会社が仙石原にある井戸水と掛け合わせて造成している。箱根でも珍しい自噴の白濁した濁り湯が楽しめるのがきのくにや旅館の魅力だ。

 湯本、塔ノ沢、宮ノ下、堂ヶ島、底倉、木賀、芦ノ湯の箱根七湯の中で硫黄泉が自噴する芦ノ湯のきのくにや旅館は人気の湯治場だった。箱根八里を作曲した滝廉太郎、山下清、北大路魯山人、勝海舟、グラント将軍、明治天皇、志賀直哉、美空ひばりらの著名人に愛されたのもうなずける。

 泊まってみて気が付いたのが訪日外国人の多さです。日本人よりも外国人の方が多いのではないかと思ったくらいでした。設備やサービスで宿の実力を推し量る日本人よりも、本物の温泉を求める外国人の聡明さが感じられました。お部屋の前に貼られている情報によるとほとんど方が連泊しているみたいでかなりの温泉通かもしれません。

 食事前に創建当時の湯を再現したとされる貸切の正徳の湯に向かう。あいにくの雨天で傘を差しながら向かったのだが、湯小屋の手前にかつてのきのくにや旅館の建物が廃屋になっているのに気が付いた。正徳の湯は、昔ながらの木造の建物を再現し、左に白い湯の花の舞う温めの硫黄泉と右に熱めの重曹泉がある。

 夕食は普通の団体客向けの一般的な温泉宿の食事でした。刺身、サザエ、合鴨など、ゴマ豆腐、キュウリとホタルイカの酢味噌和え、焼き魚、白身魚とシイタケと牛肉の鍋、ジャガイモの創作料理、コーンと三つ葉の揚げ物、ご飯、赤だしの味噌汁、香の物、特筆すべきは杏仁豆腐の美味しさでした。アーモンドエキスの香りが効いて牛乳本来の甘味が口いっぱいに広がる。食感もプルプルでバランスがいい。ボリュームもある。

 食後は大浴場に入る。内湯の硫黄泉はさすがに湯の花が皆無だった。露天の丸い硫黄泉は折からの大雨で温くて入れなかった。芦ノ湖の形を再現した露天の重曹泉は雨をしのげる工夫がされていたのでしばらくまったりと浸かってみた。

 部屋に戻る途中に無料で出来る卓球台があったので、小一時間くらい遊んでみました。気が付いてみたら温泉宿に卓球台がある宿は最近激減している気がする。昨年夏に泊まった田沢温泉のますやは温泉と卓球が目的でした。

 朝食はシラスとおろし大根、なます、納豆、ナスの煮びたし、鯵の干物、サラダ、里芋のそぼろ煮、温泉卵、香の物、ご飯、手毬麩入りの味噌汁、食後にブルーベリーソースのかかったヨーグルトでした。

 夜が明けても雨は降り続いており、楽しみにしていた露天の硫黄泉には冷たすぎて入ることが出来なかった。出発前にギャラリーで美術鑑賞をした。伊藤若冲などの著名な画家の絵が飾られており、目の保養になりました。

 きのくにや旅館は、正徳5(1715)年、紀州(紀伊)藩から小田原藩酒匂に移り住み網元となり、莫大な財を成した川邉段右エ門貞次の三男・忠蔵が創業。屋号の由来はそこにある。芦ノ湖観光協会会長を務めた十二代目の川邉ハルトさんは、2015年(平成27年)に国民保養温泉地の称号を獲得し、旅館再興に意欲を燃やしたきのくにや旅館は活気を取り戻したが、2019年9月に亡くなり、現在の経営は第三者の管理に委ねられている。
きのくにや旅館外観
きのくにや旅館外観
温泉販売所
温泉販売所"宝蔵"
きのくにや自然湧出硫黄源泉
きのくにや自然湧出硫黄源泉
すでに布団が敷かれていました
すでに布団が敷かれていました
浴衣と丹前
浴衣と丹前
洗面所
洗面所
トイレ
トイレ
正徳の湯入口の源泉の看板
正徳の湯入口の源泉の看板
正徳の湯の説明
正徳の湯の説明
芦ノ湯一号泉=>硫黄泉、湯の花揚湯二号泉=重曹泉
芦ノ湯一号泉=硫黄泉、湯の花揚湯二号泉=重曹泉
正徳の湯重曹泉1
正徳の湯重曹泉1
正徳の湯硫黄泉1
正徳の湯硫黄泉1
重曹泉は高温の為、高い位置から湯が注がれている
重曹泉は高温の為、高い位置から湯が注がれている
重曹泉は高温の為、攪拌板が用意されている
重曹泉は高温の為、攪拌板が用意されている
正徳の湯硫黄泉2
正徳の湯硫黄泉2
硫黄泉の湯口は湯の花で白くなっている
硫黄泉の湯口は湯の花で白くなっている
重曹泉側から硫黄泉を望む
重曹泉側から硫黄泉を望む
硫黄成分を配慮して金属は極力使用していない湯小屋
硫黄成分を配慮して金属は極力使用していない湯小屋
硫黄泉には湯の花が大量に舞っている
硫黄泉には湯の花が大量に舞っている
18時からの夕食時間をを30分繰り下げてもらった
18時からの夕食時間をを30分繰り下げてもらった
脱衣かごがプラスチック製なのが残念
脱衣かごがプラスチック製なのが残念
旅気分を盛り上げるイラスト
旅気分を盛り上げるイラスト
もともと紀伊国屋を名乗っていたが、現在はひらがな表記
もともと紀伊国屋を名乗っていたが、現在はひらがな表記
二子山は、きのくにやの南側にある山
二子山は、きのくにやの南側にある山
刺身
刺身
サザエ、合鴨など
サザエ、合鴨など
ゴマ豆腐
ゴマ豆腐
キュウリとホタルイカの酢味噌和え
キュウリとホタルイカの酢味噌和え
焼き魚
焼き魚
白身魚とシイタケと牛肉の鍋
白身魚とシイタケと牛肉の鍋
ジャガイモの創作料理
ジャガイモの創作料理
コーンと三つ葉の揚げ物
コーンと三つ葉の揚げ物
ご飯、赤だしの味噌汁、香の物
ご飯、赤だしの味噌汁、香の物
杏仁豆腐
杏仁豆腐
箱根八里の歌詞は滝廉太郎がきのくにや逗留中に作られた
箱根八里の歌詞は滝廉太郎がきのくにや逗留中に作られた
男湯内湯硫黄泉1
男湯内湯硫黄泉1
露天の硫黄泉は大雨のため冷たくて入れなかった
露天の硫黄泉は大雨のため冷たくて入れなかった
露天の重曹泉は芦ノ湖の形になっている
露天の重曹泉は芦ノ湖の形になっている
男湯内湯硫黄泉2
男湯内湯硫黄泉2
湯の花揚湯二号泉の紹介
湯の花揚湯二号泉の紹介
重曹泉は1km北にある湯の花沢からの引き湯
重曹泉は1km北にある湯の花沢からの引き湯
朝食
朝食
シラスとおろし大根
シラスとおろし大根
なます
なます
納豆
納豆
ナスの煮びたし
ナスの煮びたし
鯵の干物
鯵の干物
サラダ
サラダ
里芋のそぼろ煮
里芋のそぼろ煮
温泉卵
温泉卵
香の物
香の物
ご飯、手毬麩入りの味噌汁
ご飯、手毬麩入りの味噌汁
ブルーベリーソースのかかったヨーグルト
ブルーベリーソースのかかったヨーグルト
男湯内湯硫黄泉3
男湯内湯硫黄泉3
男湯内湯硫黄泉4
男湯内湯硫黄泉4
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