上諏訪は湯量の豊富な温泉地で各町内に地元住民専用の共同浴場があり、道端にはひねれば温泉が出る蛇口があったりします。
しかしながら外来入浴が可能な共同浴場は数少ないです。
別府の裏泉家のように温泉イベントをやったらすごいことになりそうです。
民家の玄関先に温泉が設置されていて、母屋の管理人に料金を払うシステムになっている。
脱衣所にはなんとも嬉しい木製の棚があり、1918(大正7)年2月15日付の分析表が掲げられている。
現在の上諏訪温泉は集中配湯方式を採用しており、地元民は負担金を払えば水道と同じように温泉を引くことが出来る。
そのことを勘案すると古い分析表通りの湯であるかどうかは分からないが、今なお硫黄の香りがするので独自源泉である可能性が高いと思う。
入手した諏訪市の温泉供給リストによると、市が給湯している施設には入っていなかったのでおそらく独自源泉であるだろう。
タイル貼りのレトロな浴槽は2つに仕切られており、奥が温めで手前が熱めになっている。
蛇口をひねると上品な硫黄の香りのする無色透明な湯が出てくる。
幾多のサイトでここのお湯はエメラルドグリーンと称しているが、タイルの色がエメラルドグリーンなのでそのように見えるのかもしれない。
実際は無色透明なお湯である。
近くにある大和温泉にも同じことが言えると思う。
天井を見上げると手の込んだ湯気抜きがあり、雰囲気としては松本の浅間温泉の蔵下の湯のような歴史を感じさせる素晴らしい浴室である。観光地にあってこうした風情ある共同浴場があるのは奇跡的なことだと思う。観光客にはほとんど知られていないが、大河ドラマのおかげで有名になったあのお城の近くにあるので人がどっと押し寄せないか密かに心配している。







