信玄の隠し霊泉の源泉は、標高800米の内山地籍より湧出しています。
信玄が近郊採掘の際ケガ人をこの湯に入れ治療したものです。
飲用・浴用・外用にと3拍子揃いの比類なき神秘の薬水の所在を隠すために毒沢(どくざわ)の地名をつけたと云われています。
生活習慣病の予防や血液浄化の大役を司る鉄(U)イオンの含有量は驚異的な数値で全国一位です。浴槽内は勿論源泉100%、分析表の通り強力な殺菌力と収斂作用を持っています。
完全無菌は一般の単純泉では考えられないことです。安心してご入浴出来るのが誇りです。
その上乳児から老人まで肌にやさしく、肌を守る効能があるのですから驚異です。
飲用しながらの入浴、即ち温泉療法の効果は全国一と云われ、
ミネラルバランスのとれた含有量の溶存物質の成分総計は何と1kg中2,273mgの表示数も抜群です。
[沢乃湯の廊下に掲示されている案内書きを引用]
毒沢温泉には宮乃湯、沢乃湯、神乃湯と3つの宿が点在している。
2004年5月5日に放映されるNHK-BSで放映される列島縦断鉄道20,000kmの旅の予告編のロケへ行く途中で下諏訪で下車して、
一番評判の良さそうな沢乃湯に寄ってみた。諏訪大社春宮と万治の石仏に立ち寄りつつタクシーにて沢乃湯へ。
タクシーの運転手には行き先を間違えて神乃湯と言ったのだが、途中沢乃湯の前を通った時に「行きたいのはここだった」と
気付いて急遽「すいませんここで停めて下さい」と言って降ろしてもらう。
鄙びた外観で素朴な感じの建物が旅情をたまらなくそそる。玄関に入ると宿泊客らしい人がチェックアウトをしている。
瞬時に「しめた!これは貸切状態だ」と直感し、
受付でお金を払うのももどかしく、廊下に分析表やら案内書きが掲示されているのにも目もくれず浴室へ向かう。
浴室にはシャワーはなく水とお湯のカランがあるのみ。浴室の広さに比べて浴槽はこじんまりとしていて、
こういうものこそ見るからに湯量に見合った浴槽なのだなと感心させられる。
赤茶けたお湯は透明度がほとんどなく、程よく加熱されたお湯にしばらく浸かっているとけだるい感じがしてきます。
ここで思いついたのが赤川温泉仕込みの温冷浴法です。浴槽の横には小さなコンテナがあり、冷たい源泉を少しずつ溜めている様子。
流石に体にかけるのははばかられる冷たさだったので顔や首筋にかけてみると、ほてった肌にひんやりとして大変具合がいい。
もともと温泉に入らなくても顔や首筋に熱気がたまってしまい、真夏には首から上が熱くてどうにかなってしまいそうな体質なので
ゆくゆくは冷鉱泉で温冷浴法しながらじっくりと直していきたいと思っている。
さらに備え付けのコップで飲泉してみる。レモン味なのですがとてつもなく渋みを感じ、良薬口に苦しといった感じ。
例えて言うなら塚原温泉火口乃湯に近い味で、なかなか強烈なインパクト。
しかし、鉄分の多い冷鉱泉なのに鉄の味がしないのはなぜなのでしょうか?もう少し温泉のことを深く掘り下げて研究してみようという意欲が湧いてきます。
湯治に訪れるにはもってこいの静かな環境で良質な温泉にいつでも入れる、
こういう素朴な温泉に惹かれる様になったのは年を取ってきた証拠なのかもしれません。
下諏訪駅から歩いてもそんなに遠くないが、万治の石仏の左手にある急坂を考えると行きはタクシーを利用して、
帰りに徒歩で万治の石仏、諏訪大社春宮、旧中山道と歩きつつ旦過の湯に入り諏訪大社秋宮を経由して新鶴で塩羊羹を買いつつ
下諏訪駅へ向かうのをおすすめします。


