ここは浅間温泉の中でも秘湯中の秘湯ということで、場所が大変分かりにくい。
HPで日頃お世話になっているHさんから送ってもらった住宅地図の画像をあらかじめ頭の中に叩き込んでいたので、
すんなりと辿り着けることが出来た。車道から狭い路地へ入って行くのだが、路地の入口には分かりやすい看板が掲げてある。
なんだすぐ分かるじゃん、といった感じで少々拍子抜けしてしまった。看板には料金の支払方法、営業時間まで書いてある。
向かいの家に料金を支払い、細い路地を下って行くと、古い倉があり、バスマットが干してあった。
目指す北せんきの湯はその奥にあった。入口の看板がなければ、外見は大きな物置くらいにしか思えない。
番台はないので、脱衣所には無銭入浴の他心無い行為に対する注意書きがたくさんあったのが目に付いた。
相当年季の入った浴槽のおかげで湯は黒く見えるが、色は透明である。浴槽の内側には木のけばが毛のように生えているのが面白かった。
湯口からの湯量は浴槽の広さに比べかなり贅沢な位で、湯口は茶色に染まっている。
噂通り白い糸くず状の湯の花の他に半透明のゼリー状の湯の花が認められた。
この非常に珍しい半透明のゼリー状の湯の花を手に取ってみると、プニプニしていてグミのような感触がして面白い。つぶしてみると溶けて液体になってしまうのが不思議だ。こんな湯の花は見た事がない。
これほど湯の花が多いのはなぜだろうか?近くに分湯所があったので、もしかしたら源泉に限りなく近いということなのかもしれない。
かなり熱いお湯なのだが、草津で鍛えられた私にとっては加水せずにギリギリ入れる程度の熱さに感じる。さすがに長湯は出来ないので、窓を開けて涼しい風に吹かれて体の火照りを冷ましては、浴槽に入るということを繰り返した。
浅間温泉は単純泉ということなのだが、こんな圧倒的な存在感のあるお湯があるなんて思ってもみなかった!
浅間温泉の立ち寄り湯の中では間違いなく一番良い湯であることは間違いない。お気に入りのお湯のひとつになり、再訪を心に誓った。


